家庭から排出される紙製容器包装の排出量調査の目的は、本調査の結果に基づいて日本全国から排出される紙製容器包装の量を拡大推計することである。
日本全国の家庭から排出される容器包装リサイクル法で対象とした紙製容器包装の排出量は現在でも公式なデータはない。紙製容器包装リサイクル推進進協議会では、その量を掴む必要があると考え、平成15年、平成18年、平成21年に名古屋市在住の家庭から排出される紙製容器包装の量を
1ケ月間にわたるモニター調査を行い、その測定データから日本全国から排出される量を拡大推計
した。
2 調査方法
@調査参加モニター数
平成18年 64人(64世帯代表 64世帯の合計人数=256人)
平成21年 62人(62世帯代表、62世帯の合計人数=240人)
Aモニター構成
Bモニター条件
1)名古屋市在住の方
2)家族構成が2人/世帯以上の方
3)事前説明会に参加できる方
C調査期間
1)平成18年11月1日〜30日(1ケ月間)
2)平成21年6月1日〜30日(1ケ月間)
D調査対象物の選別方法 毎日出る家庭ごみの中から選別する次の2つの紙製容器包装を対象とする
ア.各世帯で本調査の前から行なっている分別方法に則り選別される紙製容器包装
イ.食物などの付着で汚れ、通常は可燃ごみに出してしまう紙製容器包装
E調査対象物のデータ測定方法 上記5)で対象物になったものを毎日、次の4つの分類に分け、それぞれを重量測定しそのデータをシートに記入する。
「@単体」(紙箱、包装紙、紙袋、紙製卵パック、ティッシュボックス、他)
「A複合」(酒パック、洗剤箱、金銀紙、紙缶、スナックカップ、他)
「Bその他」(新聞・チラシ、雑誌、段ボール、封筒、便箋、コピー用紙、他)
(注)本「その他」は、本来は測定対象外のものであるが、紙製容器包装の選別に伴って付随的に混入してしまったもの「C可燃ごみ」(納豆紙カップ、即席麺紙カップ、ヨーグルト紙カップ、他)
3 調査結果
@ 主要データ整理
A 拡大計算による紙製容器包装の推定総排出量
B 家庭から排出されるリサイクル可能な紙製容器包装総排出量
各調査における“家庭から排出されるリサイクル可能な紙製容器包装総排出量”を以下に見込む(可燃ごみ分はリサイクル対象外となるため排出量から除外した)
本リサイクル可能な紙製容器包装総排出量が回収可能量であるため、回収率算定に使用した。